どんど焼きは、日本全国で行われる火祭りの一つです。
呼び名や細かなルールは地域によって変わりますが、基本的に1月14日の夜か14日の朝に執り行われます。
呼び名は変われど、全国で同じ日程で行われる火祭りはどんど焼きくらいのもので、お正月の締めくくりとして大切な行事であることがわかります。
最近では、場所の確保や焼くモノによってでる「ダイオキシン」の問題などで取り止める地域もあるようです。
この記事では、文化として残したい「どんど焼き」を楽しむために知っておきたいことを扱っています。
「どんど焼き」焼いていいもの?(要確認)
どんど焼きで、まず気になるのは「焼いていいものか、悪いものか」だと思います。
この「焼いていいのか悪いのか問題」は、最終的に開催場所によって変わりますから、初参加の場合は主催者に確認することが確実です。
もって行ってから嫌な顔されるのは辛いですからね(場合によっては注意されることも)。
ちなみに、どんど焼きで焼くものは、お正月に飾った縁起物や書き初めなどが基本なので、それ以外のものは確認しましょう。
お正月の縁起物?
お正月の飾りといえば、門松やしめ縄です。
これらは日本全国どこでも同じ扱いなので、問題なく燃やしていただけます。
次に、確認が必要な縁起物に「だるま」があります。
地域によっては、お正月にだるまのイメージはないという方もいると思いますが、長野県の松本などでは年始にだるまを購入し翌年にどんど焼きで燃やします。
ちなみに、こちらの松本では「どんど焼き」は「三九郎」という呼び名で親しまれ、だるまが焼かれるのは当然のことになります。
ただ、全国のなかには「だるまを燃やすと目が悪くなる」などの理由から、
「どんど焼きで燃やすものではない」と決められている場合があります。
ですから、
信州方面から引っ越した場合に、どんど焼きでだるまを燃やしに行く際は主催者に確認したほうが確実でしょう。
お守り&お札
念のために確認を取りたいのが、お守りとお札です。
どんど焼きでも受け入れてもらえる場合はありますが、お守りを返納する基本ルールも存在するので、ゲン担ぎとして納めるのであれば、こちらを参考にして下さい。
焼いてはいけないもの
どんど焼きで焼いてはいけないというよりも、一般的に焼いてはいけないのが「ダイオキシンを発生させるもの」です。
どんど焼きはお正月の飾り(縁起物)を焼くので、そこに沿っていればいいと考える方もいるかと思いますが、どんど焼きでは燃えている炎で食べ物焼くことも多いです。
ダイオキシンを発生させた炎は間違いなく体に悪いです。
やめましょう。
代表的なのが、ぬいぐるみなどの玩具類です。
お正月関連の飾りには、基本的に自然の物が使われているので問題ありませんが、お正月飾りっぽいキャラクターとか、関係なくても供養と思って燃やすとか…。
やめましょう。
まとめ
どんど焼きは、新年の歳神様をお迎えしたあとの、お見送りの儀式になります。
お迎えに使用したお飾り(縁起物)だけを焼くのがいいでしょう。
また、縁起物を焼いた炎で団子や餅を焼いて食べますから、ダイオキシンなど発生させないように気を付けることが大切です。
はじめての地域でどんど焼きに参加する場合、だるまを焼きたい場合は「だるまの持ち込みは可能か?」を主催者に確認しましょう。
お守りやお札はいただいた神社やお寺に返納し、ぬいぐるみなど化学繊維やプラスチックなどダイオキシンが発生する可能性が高い玩具は絶対に燃やさないようにしましょう。
いろいろルールはありますが、古くから全国で親しまれるどんど焼きです。
寒い中で立ち上る大きな炎は神々しく、新年の決意も確認できるに違いありません。
是非、機会があれば参加してみてはいかがでしょうか。