迷い猫を探すなら保健所・ネット掲示板・チラシを活用して全方位的に

可愛がっている猫ちゃんがちょっとした隙に家の外に出てしまうことは、どのご家庭でも起こりうることです。

家から出るときや宅配などの玄関の開閉時、夏場では猫ちゃんが網戸を破って抜け出すといった事例もあるんです。

どういった事情にしろ、もし自宅の猫ちゃんがいなくなったとき、外の世界で「迷い猫」となってしまったときにどうしたらいいかを知ることは、とても大切です。

ただ闇雲に追いかけてしまうと、逆効果になる場合もありますから、正しい知識を習得して対応しましょう。

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迷い猫を探すまえに

迷い猫を探す前に、まず意識することは「落ち着くこと」です。

「●●ちゃ~ん?、あれ、いない」
「あれ、ここにも、ええ?」
「さっく宅配受けたとき??、え?」

我が家も2匹の猫と一緒に暮らしていますが、2匹とも一度ずつ家を出たことがあります。

その時の記憶もあり、いつもいるはずの猫たちがいないと軽くパニックになります。その傾向は溺愛している奥さんに顕著にみられ、すべての鍵が閉まっていても動揺します。

そういったときは、一緒にいそうな場所を一つ一つ探していくと見つかるんですが、「そんなわけない」ということでもパニックになると正しい判断ができなくなるのが人間です。

ですから、まずは一旦落ち着くことが大切です。

心を落ち着かせながら確認すること

目の前で家を出たのでなければ、心を落ち着かせると同時にまず家にあるすべての扉(窓)の確認をします。

網戸などの開閉や破れなども確認しましょう。
※破れてなくても網戸の網だけ取れる場合もあります(我が家はこれで一度家出しました)。

この結果、扉(窓)は一切空いていないのであれば、家の中にいる確率が相当高いですので、呼んでみる、餌を置いてみる、隠れそうな場所を一つ一つ探しましょう。

明らかに家出の場合は

扉(窓)が開いていたり、網戸が破けている場合は家から出た可能性が高くなります。その場合も心を落ち着けながら次の準備をします。

多頭飼いの場合は、その他の子たちを隔離できるように違う部屋かケージに入れて下さい。

外に出た可能性が高い扉や窓は開けておき、外から入れるようにしておくと自分で戻ってくることもあります。

ただ、この後探しに行く際に自宅に誰もいない場合は扉(窓)の外にお気に入りのご飯などを置いておくのがいいでしょう。

人数がいる場合は、一人がこの出口で待機してまち、その他の人が周辺の捜索にいくといいですね。

迷い猫、近所の捜索

家を出たばかりのときに走って追いかけたり、大声で呼んだりすると、ビックリして逃げることがあります。

はじめての外出であれば尚更です。
ここは一度、猫ちゃんの気持ちになって考えてみましょう。

猫ちゃんは新しい環境に興奮してドキドキです。

そんなとき、いつもは優しい笑顔と声で接してくれる飼い主さんが、恐ろしい形相で大声を出しながら走ってきたらどうでしょう?

きっとビックリして距離をとるはずです。

これは飼い主さんだけでなく、近所の人や車、縄張りをもつ野良さんたちにも距離をとっています。

ですから、恐がらせないことを第一に考えて行動します。基本的にはいつもと同じテンションで、いつもよりも優しい動きを心がけます。

ビックリさせて飛び出すようなことが一番危険に繋がります。ここはしっかりと意識しましょう。

準備するもの

猫ちゃんの気持ちになることで、意図した行動はできるはずです。ここからは見つけるための道具と、見つけたときに必要な道具を準備します。

・お気に入りのご飯(おやつ)
・キャリーバック
・ニャン袋(洗濯ネット)やバスタオル
・懐中電灯(夕方から夜の場合)

最低でもこれらを用意して捜索に入ります。
捜索時に自宅に人がいない場合は施錠して、出た場所や玄関にご飯などを置いておきましょう。

初回捜索時の注意点

猫ちゃんが外出してはじめての捜索では、家の周りから探します。一軒家やマンションなどの作りによって変わりますが、軒下や植木の中、塀の上や木の上などに隠れていることが多いです。

ただ、あまり決めつけてしまうと視野が狭くなるのでポイントとして押さえつつ、気になるところはすべて見ていきましょう。

ここでもあまり早い動きや大きな声は控えましょう。

我が家の場合は一軒家で軒下がある家だったので、その軒下にいたのを保護しました。またもう一匹は出た場所を開けたままにしていたら、そこから戻ってきました。

この捜索は、時間や猫ちゃんの性別、時期などでも変わってきますから、基本の「びっくりさせない」を意識しながら変化させます

ポイントはいつものご飯の時間前には自宅に戻れるようにしましょう。これはご飯を食べに戻る可能性に賭けるためです。

初回捜索で必ずすること

飼い主さんが猫ちゃんを探す際に必ずして欲しいのが、ご近所さんへの声掛けです。

自宅と周辺を捜索してからでもいいので、必ず周辺の方に声掛けをしましょう。

その際は、猫ちゃんの名前と特徴(柄や首輪など)を伝え、気づいたことがあれば連絡してほしいことも伝えられるといいですね。

ここで伝える内容は、この後の情報の整理でチラシにするためにも大切です。ご近所さんとやり取りしながら、もっとこれがあれば分かりやすいと思うことがあれば試しましょう。

※家を出たのが早い時間でしたら、広域捜索も同時にしたいので、簡単でいいので「情報の整理」を先に行い、下記の広域捜索の「警察署へ届けを出す」と「保健所へ連絡する」ことも同時に行いましょう

情報の整理

猫ちゃんのいつもの夕食の前には自宅に帰るようにしましょう。帰ったら夕食の準備をして待ちます。

ここで精神的な話ですが、ご自身の食事や休憩も必ず取るようにして下さい。いざという時にすぐに行動できる体力と精神力を養っておきます。

食事をしたら、一度情報を整理します。
※下記に箇条書きにしているので、書き入れていきましょう。

最低限必要な情報

★猫ちゃんの情報
・名前(名前と呼び名が違う場合は両方)
・色や柄(柄の特徴があれば詳しく)
・性別
・年齢
・品種
・見た目の特徴(手術跡や怪我などの有無)
・性格の特徴(恐がりや人懐っこいなど)

★迷子になった状況
・いなくなった場所(市町村、代表地点など)
・いなくなった日時

★飼い主さんの連絡先
・名前
・電話番号
・メールアドレス

なお、飼い主さんの連絡先については悪用も考えられるため対策は必要です。ただ、善意で連絡してくれる方も、あまりに情報がないと連絡しづらいので悩む所です。

お勧めは、名前はカタカナの苗字だけ、電話は変更してもいい携帯にしましょう。またメールはGmailなどでアカウントを新たに用意します。

この他、捜索期間が長期になることもあるので、日々のメモがとれるように記録ノートを作ることをお勧めします。

チラシの作成

最低限の情報が整理出来たら、それらを使ってチラシを作ります。できれば翌日の捜索に使用したいので、チラシを作るところまでは当日にしたいですね。

ただ、チラシは凝る必要はありません

まずは近所の人と、この後に必要となる保健所やネット掲示板に提示できればいいので、時間がないときは手書きに写真を張ってコンビニでコピーでもいいでしょう。

余裕ができたら多少目立つチラシにして掲示板などに掲示できるものを作りましょう。

なお、チラシに記載する情報は最低限の情報に写真を載せ、個人情報の部分を考慮して記載しましょう。

先の記入例を参考に手書き用として写真を記載しておきます。

なお、名前を呼べば返事をするなどあれば、記載しておきましょう。

迷い猫、広域の捜索

猫ちゃんが家を出た初日は近辺の捜索を行いましたが、翌日からは情報を得るために、自分の猫が迷子になっていることを世間に知らせる活動を行います。

なお、家を出た時間にもよりますが、次にある警察署と保健所へは情報が纏まった時点で連絡を入れましょう。

警察署に届けを出す

広域捜索で最初に連絡したいのが警察署への届け出です。犬や猫など、ペットとなる動物は「遺失物」として警察で扱われます。ですから警察署へ連絡しましょう。

警察は24時間365日体制で対応してくれるので、情報の整理が深夜であっても連絡することができます。尚、遺失物届けは最寄りの警察署や交番で受け付けています。

遺失届には、場所や日時など正確に書き入れることが大切です。また、猫ちゃんの特徴もできるだけ具体的に書き入れましょう

落とし物を拾って届ける行為は、日本人にとっては浸透している文化なので、遺失届を出すことで見つかる可能性も高まります。

警察庁遺失届情報サイト」※遺失届について教えてくれます。

警視庁:都道府県警察における遺失物の公表ページ」※届を提出すればこちらに記載されます。

保健所への連絡

保健所には「迷子届」を提出します。保健所や動物愛護センターには毎日のようにペット保護や目撃情報などが寄せられます。

ここで一つ悲しい事実ですが、保健所に引き取られた場合は、長くて1週間程度、短くても3日で処分されてしまいます。

ですから、迷子になったことが確実な場合はすぐに保健所へ連絡するようにしましょう。

その際には遅くなってもいいのでチラシなどをも渡しておくといいでしょう。

動物病院への連絡

動物病院は掛かり付けの病院に相談してチラシなどを掲示すてもらいましょう(駄目な場合もあります)。

動物病院でなにかをしてくれるわけではありませんが、動物病院にはペット好きな方が集まりやすいので、情報を提示することで連絡してもらえる可能性が広がります

闇雲にチラシを掲示するなら、いくつかの動物病院へチラシを掲示してもらう方がいいでしょう。

ネット掲示板・SNSの活用

ネット掲示板の活用も欠かせません。現在は猫の迷子や保護などの情報がSNSで飛び交っています。

実際にTwitterで呼びかけたことで発見されるといったケースもあります。慣れていない人は、身近な人でSNSを活用している人に相談しましょう。

Twitterの場合は「#迷子猫」「#猫迷子」「#迷い猫」「#迷子ねこ」を必ず入れましょう。

おすすめ掲示板

迷子猫の掲示板

迷子ペット.NETのTwitter

ネコサーチ

まとめ

猫ちゃんが家を出てしまったら、まずは落ち着くことが大切です。

そして状況確認と周辺の確認、外に行くときはネコバックやバスタオル、お気に入りの食べ物を忘れずに。

猫ちゃんの食事の時間にはいつも通り準備して出ていった扉(窓)は開けておきましょう。

広域捜索や長引いた時のための情報整理を行い、記録ノートを作りましょう。

広域捜索では、まず最初に警察署への「遺失届」と保健所への連絡は必須です。

それと同じくネット掲示板やSNSの活用も忘れずにしましょう。

情報を世間の人に共有することで、捜索範囲も広がり、探す眼も増えます。

 

最後になりますが、どんな結果であっても自分を責めないでください。

そして、諦めないことが大切です。

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