天体望遠鏡博物館はビクセンはじめ各社メーカーが勢揃い、おすすめ!

世界でも珍しい「天体望遠鏡博物館」が、なんと香川県にあるんです。天体に興味がある人なら、大人も子供も楽しめる専門施設なんですよ。

寒くなってくると夜空も澄んで、星空が綺麗に見えますよね。是非これを機会に奥の深い天体望遠鏡の世界を覗いてみませんか?

この記事では、香川県さぬき市にある世界でも珍しい「天体望遠鏡博物館」の楽しみ方をご紹介しています。

「天体望遠鏡博物館」
所在地:〒769-2306 香川県さぬき市多和助光東30-1(旧 多和小学校)
電話番号:0879-49-1772
※お問い合わせの連絡はメールからがいいようです。

アクセスは車で行く場合はナビの使用をお勧めしています。念のため伝えると高松空港から車で50分程度の山間部です。

関西・徳島方面からは高松自動車道支度ICまたは徳島自動車道脇町ICより。岡山・高松方面からは高松自動車道高松中央ICか高松東ICから一般道となります。

また、公共交通機関でいかれる場合はJR高徳線「志度駅」、JR高徳線「オレンジタウン駅」からでるコミュニティーバスをご利用ください(さぬき市が運営)。

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天体望遠鏡博物館とは

天体望遠鏡博物館は、香川県さぬき市にある施設です。

実はこの施設、もとは小学校だったんです。過疎化で廃校となった校舎を再利用して、日本中の望遠鏡を集め天体望遠鏡博物館となったんです。

いまでは多くの方が来場され楽しんでいるんですよ。

こちらに展示してある望遠鏡の多くは寄付で集められたもので、「よくぞここまで集まった!」と唸るほどの種類と展示数を誇ります(下記に収蔵望遠鏡を記載しています、その数なんと100点越え!)。

こちらでは、なかなか近くで見られないような珍しい望遠鏡もあれば、寄付で集まっただけに「これは時代的によく売れた望遠鏡だな」といった同じ型が大量に展示されているのも圧巻です。

貴重な専門誌も大量貯蔵

寄付の中には天文関係の専門誌も大量にあり、それだけでも十分資料館として成立してしまうほどの内容です。

その中には、そこまで天文に興味はなくても知っている「ハレー彗星」特集(1986)などもあり、40代以上の当時子供だった方は胸躍らせた記憶があるのではないでしょうか。

この資料すべてに目を通そうと思うとなかなか気が遠くなる量があります。好きな人は是非ボランティアに参加してください

こちらの博物館では現在もボランティアを募集しています。天文に詳しくなくても星をみるのが好きな人で大丈夫なようです。

詳しい募集内容はコチラから確認してください。

手作り望遠鏡、使い方も学ぶ

天体望遠鏡博物館では、ただ展示された望遠鏡をみるだけではありません。

さきほど話にでたボランティアさんによる施設案内やイベントも沢山あるんです。その中の人気イベントの一つに、自分で作る初心者向け天体望遠鏡工作教室があります。
こちらのイベントは要予約で有料にはなりますが、家族で行かれるなら必ず段取りした方がいいと、強く、強くお勧めします!

作った望遠鏡はすぐに見ることもできますし、夜の天体観測ができるバージョンもあります(詳しくはお問い合わせください)。

その天体観測ではボランティアスタッフの方々がしっかりサポートして下さるので、はじめて天体望遠鏡を使う人でも安心です。


天体望遠鏡博物館 公式HPより引用

イベント各種

イベントは「初心者向け天体望遠鏡工作教室」だけではありません。

その他にも館内ツアー(個人は予約不要、15名以上は要予約)、企画展示展(予約不要)、夜間天体観望会要予約、真冬は無い場合もあり)などがあります。

ちなみにさきほどお伝えした「初心者向け天体望遠鏡工作教室」は、望遠鏡(鏡筒)の作成と使い方教室がセットされた内容でした。

また、工作教室には架台・三脚作りもあります

この三脚は木製の工作なので、作りこんだらめちゃくちゃ本格的なものになるので、一点もの、一生ものになりますよ。


天体望遠鏡博物館 公式HPより引用
※この写真は博物館でスタッフさんが撮影したそうです。

ビクセンはじめ各社メーカー

天体望遠鏡も多数の企業が多くの商品を販売しています。こちらの博物館に収蔵されているものは社名が変わっている企業さんや個人作成のものもあります。

もちろん現在もバリバリ第一線の企業の望遠鏡もあります。代表的なのはやはりビクセンです。

いまでも望遠鏡を探すといえば、まずビクセンを進められ名品です。日本ではシェア60%で業界首位ですし、世界でも20%のシェアを確保しています。

その他、皇室でも使用されていたアスコもありますよ。
ただ、それぞれを説明するのは博物館へ行く楽しみがなくなるので、ここでは割愛させていただきます。

このあと「天体望遠鏡博物館」に収蔵されている望遠鏡一覧を記載しているので、お目当ての望遠鏡があれば是非香川さぬき市へ行きましょう!!

収蔵望遠鏡

1.アスコ SX260PW型赤道儀
2.アスコ SX260P反射赤道儀
3.アストロLN3E
4.アストロLN6E
5.アストロLN6E MEGA赤道儀仕様
6.アトム SUPER-8屈折赤道儀(ビクセン製)
7.エイコー スカイレーダーA型
8.エイコーSTH115反射赤道儀
9.エイコー反射式天体望遠鏡STH5000
10.カートン100E反射赤道儀
11.カンコー15㎝C・G型反射経緯台
12.ケンコー コスモウィングSG115R
13.ケンコー フレンドSKYCORE M115R反射式赤道儀
14.タカハシ FC-100SE屈折赤道儀
15.タカハシ FC50 スカイキャンサー仕様
16.タカハシ FC-76ES仕様(FC76・EM1S)
17.タカハシ TS式65㎜屈折赤道儀P型用鏡筒部
18.タカハシ ε-160鏡筒
19.タカハシ スペースガイド赤道儀
20.タカハシFC-60鏡筒
21.タカハシMT200J
22.タスコ 132T 卓上型反射赤道儀
23.ニコン 11cm屈折ドイツ式赤道儀
24.ニコン 2.6インチ屈折赤道儀
25.ニコン 20㎝屈折用赤道儀
26.ニコン 2インチ屈折赤道儀
27.ニコン 8cm屈折赤道儀
28.ニコン ED6.5cm屈折赤道儀
29.パノップ光学 6㎝屈折赤道儀 FY-11
30.ビクセン 10㎝反射赤道儀 ハーレーR1000型
31.ビクセン GP-FL80S
32.ビクセン G-R135S・GPD赤道儀
33.ビクセン NEWポラリスSA-70S
34.ビクセン オズマR型反射経緯台
35.ビクセン カスタム60L(1980年代木製三脚)
36.ビクセン スーパーポラリス80M
37.ビクセン スーパーポラリスDX・R150S
38.ビクセン スーパーポラリス型赤道儀
39.ビクセン プラネート号 6㎝屈折経緯台
40.ビクセン ポラリス80M
41.ビクセンNEWポラリスR-100S
42.フジノン 25×150 MT-SX (百武彗星発見の双眼鏡)
43.フレンド ハレー800T
44.ペンタックス 100EDUF
45.ペンタックス 100SDUFⅡ×4本+1本(フードなし)
46.ペンタックス 105SD
47.ペンタックス 105SDP×7本(試作機を含む)
48.ペンタックス 125SDP(対物レンズなし・筒のみ)×4本
49.ペンタックス 150SD1本+レンズなし鏡筒1本
50.ペンタックス 150SDP(対物レンズなし・筒のみ)
51.ペンタックス 60
52.ペンタックス 75SDHF
53.ミード 16インチ LX200-40cmシュミットカセグレン反射 赤道儀仕様
54.ミード LX200-25赤道儀タイプ
55.ミード LX50-25 25cmシュミットカセグレン
56.ミード RCX400-35cmリッチークレチアン フォーク式経緯台
57.ミードLX200GPS-25
58.ミザール AR-1200SL型RS-20P
59.ミザール AR-80R型
60.ミザール CX-150型15㎝反射赤道儀
61.ミザール H-100型反射赤道儀(5台)
62.ミザール H-85型(3台)
63.ミザール Hー80型
64.ミザール LTH150SS(初期型)
65.ミザール R-100型
66.ミザール カイザー型80㎜屈折赤道儀(8台)
67.ミザール スバル型
68.ミザール ニューアポロ型(後期型)
69.ミザール ニューアポロ型(前期型)
70.ミザール メシエデラックス
71.ミザール メシエ型
72.ミザール メシエ型
73.ユニトロン 6インチアクロマート屈折 ドイツ式赤道儀
74.ヨシカワ光器研究所 YK-300 F6.7ニュートン鏡筒
75.故三谷哲康氏の12cmコメットシーカー
76.五藤光学 10.2(4吋)赤道儀A型
77.五藤光学 15㎝屈折赤道儀(観音寺中学校)
78.五藤光学 16㎝反射赤道儀
79.五藤光学 1吋屈折望遠鏡
80.五藤光学 3吋単軸赤道儀
81.五藤光学 6.5㎝屈折赤道儀(1976年前後製)
82.五藤光学 6㎝(2吋半)屈折赤道儀(1965年製)
83.五藤光学 6㎝(2吋半)屈折赤道儀(1967年製)
84.五藤光学 8㎝鏡筒
85.五藤光学 8㎝屈折赤道儀(1973年)
86.五藤光学 シデロスタット(熊本市立博物館)
87.五藤光学 生徒用望遠鏡ST-6型
88.五藤光学15㎝屈折赤道儀(内子町立小田中学校)
89.五藤光学20㎝屈折赤道儀とES8S型プラネタリウム(熊本県立教育センター)
90.五藤光学25㎝屈折赤道儀
91.五藤光学研究所15㎝屈折赤道儀(和歌山市立少年自然の家)
92.高橋製作所 TS式65㎜屈折赤道儀D型
93.自作 16cm反射赤道儀(片本泰郎様自作)
94.自作 20cm反射赤道儀(故星野次郎氏自作)
95.西村製作所 15cm屈折望遠鏡(木辺氏研磨レンズ)
96.西村製作所 20cm反射赤道儀 他
97.西村製作所 25cmニュートン反射赤道儀(木辺鏡)
98.西村製作所 ニュートン・カセグレン式25cm反射赤道儀
99.西村製作所40cmニュートン・カセグレン反射赤道儀
100.法月技研 62cm反射フォーク式赤道儀
101.木製手作り望遠鏡など(田村宦氏自作)
102.HGM ロスマンディZ(G11) HGM+MEADE SC10インチ

まとめ

本当に沢山の望遠鏡が収蔵されていますよね。

これらは一つだけのものもあれば、一種で何個のある場合もあります。ですから元小学校の教室の中は望遠鏡でいっぱいです。

その光景は圧巻ですよ。

またボランティアだけで運営されている施設ですから、皆さん本当に天体のことが好きなスタッフさんばかりです。

行かれる際は自由に観覧するのもいいんですが、せっかくなのでスタッフさんと一緒にまわるツアーがお勧めですよ。

これからの季節、香川に行って天体望遠鏡とあったかいうどんを楽しんでくださいね。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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