鬼滅の刃をガンダム世代がみて思うこと「映画ヒットではまだまだ!」

空前の「鬼滅ブーム」です。

子供も大きくなったガンダム世代はなかなか目にする機会はないかと思いますが、鬼滅の刃はガンダム世代にもウケると思いましたね。

子供の頃にみた「機動戦士ガンダム」は、それまでのロボットアニメとは一線を画す作品となり、その後シリーズ作品の多く続いています。

アニメを編集しただけの映画もガンダムが走りだったように思います(鬼滅の刃はオリジナル要素もあります。

海外でも支持されている鬼滅の刃、このヒットはまだまだ序章かもしれません。

この記事は、ガンダム世代の千寿労が鬼滅の刃をみて感じた、機動戦士ガンダムとの共通点や未来を考察しています

ガンダム世代でも楽しめる鬼滅の刃の魅力をお伝えします(若い世代の方はこの記事をみていいと思ったらガンダム見て下さいね)。

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鬼滅の刃とガンダムの共通点

40~50代の男性は、青春の1ページにガンダムがあるといって間違いないでしょう(ない?)。

当時も多くのアニメや漫画がありましたが、「正義は必ず勝つ」といったロボットアニメが主流だったあのころ、それぞれの正義を信じて戦う連邦とジオンの戦争描写は衝撃的でした。

また、主人公のアムロやガンダム以外のキャラクターの重要性も高く、シャアやギレン、個人的にはマクベといった敵キャラの個性も際立っていました。

こういった細かな設定が物語に深みを持たせ、後にスピンオフ作品も沢山発表されました

こういった要素が鬼滅の刃にもあるんですよね。

リアルの延長線上の世界観

ガンダムは現在よりかなり未来の話、人類が宇宙に進出してかなり時が経ったお話でした。

しかし、時間軸はいまと繋がっている世界観です。

舞台こそ違えど、自由を求めた独立戦争や戦争をするための戦時条約の締結(南極条約)など、妙なリアルさがありました。

※南極条約は、「この戦争では核兵器は使わないようにしましょうね」という約束でした。

また、20世紀前半まで主流だった「大艦巨砲主義」を否定して誕生した作戦こそ、V作戦(ガンダム)です。

それでは、鬼滅の刃はどうでしょうか。

鬼滅の刃の設定は日本の大正時代、古いものと新しいものが混ざり合い混沌とした絶妙な時代です

いまでは科学的に解明しているような現象でも、未知の力として受け入れた最後の時代ではないでしょうか。

※ネタバレ要素あり(ガンダムはいいのかしら?)

最終回ではみごとに鬼を打倒し、現代に転生したキャラクターたちが描かれています。

そう思うと、「このお話は実際にあったことですよ」というスタンスを一貫しているように感じます。

ガンダムの場合は、時を越えても変わらぬ「人の業」について一貫して扱っていますよね(一時道をそれましたが…)。

物語を深くするキャラクター設定

ガンダムのヒットにより、それ以降のアニメや漫画ではキャラクター設定の重要性が見直されたと思います

個性的なしゃべり方や服装、能力の違いなど様々なキャラ設定が生まれました。

ただ、キャラを付けたらいいってものでもないようで、そこからバックボーン設定や個々の関係性も複雑になっていきました。

ですが、このキャラ設定はすでにガンダムで完成されていたといっても過言ではないでしょう。

ガンダムは世界感がしっかりあり、そこには社会や文化もあるからです。

過剰なキャラ設定はなくても、戦時中という大きな設定とそこで戦う軍隊に属した個人という視点から、役割がしっかり作られていました。

  • 家族を養うためにスパイになったミハル
  • 孤児たちと生活する逃走兵のククルス・ドアン
  • 劇場版ではバッサリカットされた裏切り者エルラン

それぞれ1話か2話の登場ですが、その生活や立場から物語に深みをもたらしたと言えます。

では、鬼滅の刃はどうでしょうか。

鬼滅の刃では、個々の強いキャラクター設定になっていますが、それを補完する基本設定があります

実はその基本設定が「ガンダムと似てるな~」と思う部分があります。

それがこちら

  • 部隊として纏められた組織であること
  • 事情により若者だけで戦うこと
  • 死と向き合う世界観(生き返ることはない)

この他にも隊服などが小物としていい味を出しますよね。

これらの要素が全体的な世界観を保管して、ちょっとやり過ぎと思える鬼滅キャラの設定を受け入れさせてくれます。

ガンダムを超えるか

鬼滅の刃の人気により、いろんな世代の人が様々な作品と比較し賛否両論あるようです。

ですが、自分の青春時代にみたアニメや漫画と比べてしまうと、やはり贔屓が生まれますよね。

ドラゴンボール、ワンピース、エヴァンゲリオン、進撃の巨人、果たして鬼滅の刃はこういったヒット作をこえるんでしょうかね。

いろいろ見ていると、面白いものではドラゴンボールキャラから戦闘力を割り出したりするブログもありました。

良い悪いでなく、素晴らしい発想だと思います。
こうやって弄られるのも人気があるということですしね。

ちなみにガンダム世代のガンダムファンとしては、似ている要素もあるので作品としては面白いですが、

ガンダムを超えることはできないと考えます!

もちろん贔屓もありますが、鬼滅の刃には幾つか具体的な課題があるのでその辺をどうクリアーするかだと考えています(勝手に)

物語が完結してしまった

まず一番の課題は、物語を完結させてしまったことです。

これはただ終わらせたということではなく、未来の平和な時代に転生して終わらせたということです。

こうなると、鬼は滅んだということになるでしょう。
それと同時に技の伝承も途絶えているはずです。

ここから繋げようとすると、鬼や技の復活などが必要でしょう。ですが、子孫としての転生だと技の伝承もなさそうです。

まぁ、どこかで技が伝承され、転生したメンバーが戦うというパターンもあるかもしれませんが、

それをしたら、この人気が台無しになるように思います。

そうなると、ガンダムのような続きの縦展開ができないんですよね。

鬼滅の刃でもスピンオフ作品があり、当時のガンダムのように横展開はまだまだできそうですが。

歴史を紐解く縦展開に期待

こうなると転生という概念を活用して、過去に遡っての縦展開に期待します。

まぁ、鬼滅の刃の熱狂的なファンというわけではないのでいいんですが、ここまで育っている商材として考えたら、ここで終わらせるのはもったいないという発想からです。

世界観がしっかりしているとキャラが変わっても受け入れやすいですし、過去でも未来でも同一キャラが出てくると深みを増しますからね。

ドラクエのロトシリーズみたいなものです。

鬼滅の刃のように設定がしっかりしているなら、できると思うんですけどね。

縦展開ができれば、「あと10年は戦える!」と思いますけどね。

しないのかな、もったいない。

最後に

鬼滅の刃人気にあやかり、大好きなガンダムの話をしちゃいました。

若い世代には、またガンダムも見てもらいたいですね。
そして、ガンダム世代は是非「鬼滅の刃」を見て欲しいです。

上手に縦展開ができれば、きっと鬼滅の刃は一過性の人気で終わらず、歴史に残るアニメになるでしょうね。

さて、どうなることやら楽しみです。

 

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