肌寒くなってくると話題になるのが、暖かいアンダーシャツですよね。
この話題になると必ず登場するのがモンベルのスーパーメリノウールや同社のジオライン、もしくはユニクロのヒートテックですね。
今回はモンベルのスーパーメリノウールを中心にジオテックとの違いや使用用途でのお勧めをしています。
普段使いから登山やスポーツなど、使用用途はいろいろです。皆さんの使用用途から考える参考にして貰えれば幸いです。
モンベル・スーパーメリノウールとは
モンベルは日本のアウトドアメーカーです。
このブログでも何度か扱っていますが、テントや寝袋といった本気のアウトドアグッズから、普段使いのアンダーウェアまで多様なラインナップがあります。
スーパーメリノウールは、そんなモンベルが作った本気のアンダーウェアです。
まずは、アウトドアブランド「モンベル」の本気アンダーウェアの性能を見てみましょう。
発熱性と保湿性に優れる
スーパーメリノウールはモンベルの発表では「他のどんな発熱素材と比較しても卓越した発熱量を誇る(モンベルオンラインショップより引用)」と記載されています。
この発熱は、メリノウールに汗などの水分が吸収されることで発熱する、吸湿発熱の性質によるものです。
この吸湿発熱は広く研究されていますが、その中でもNo.1の発熱量ということです。
また発熱した熱は、繊維一本一本に細かくあるうろこ状の組織により蓄熱されます。この着く熱された熱はゆっくりと放熱されていくので、急激に冷えるといったことはありません。
この優れた機能をもつ繊維が、天然素材であることは驚きですよね。
スーパーメリノウールは天然素材
広く研究されている吸湿素材ですが、スーパーメリノウールは驚きの天然素材です。
メリノ種という羊の毛で作られているのがメリノウールで、羊毛界のなかでは最高級ランクに位置します。
そんな高級メリノウールですが、モンベルが使用しているのはさらに珍しい「マルチクリンプウール」といわれる、メリノウールの中でも産出量の少ない高品質な素材なんです。
このマルチクリンプウールは、一言でいうと「すごく縮れてる」ウールなんですね(めちゃくちゃザックリですが)。
この「すごい縮れ」が、空気をとどめ暖かさを生み出します。また、この縮れは伸縮性に繋がり着心地にも直結してるんですね。
チクチク感が少ない着心地
アンダーフェアでは、かなり重要になるのが着心地です。
特にウールなどはチクチクしちゃうイメージがありますよね。
その点このメリノウールは「すごい縮れ」により、チクチク感が少ないんです。
なぜ縮れているとチクチクしないのかというと、縮れている分繊維の長さが一般のウールに比べ15%も長いんですって。
あのチクチクは短いウールがツンツン出てたからなんですね。
凄いぞ!、マルチクリンプウール!
比較されるジオライン
天然素材を使用したスーパーメリノウールとよく比較されるのが、同じくモンベルのジオラインです。
こちらも人気のアンダーウェアですから、スーパーメリノウールで検索すると、よく比較対象として挙がってきます。
ジオラインはスーパーメリノウールと違い発熱性はありませんが、保湿性と速乾性に優れるので場面によってはスーパーメリノウールよりも活躍することがあります。
ジオラインは化学繊維
スーパーメリノウールとの大きな違いは素材にあります。天然素材のメリノウールに対してジオラインは化学繊維を使用しています。
この繊維は発熱こそしませんが、汗を素早く吸着し素早く拡散させるという特徴を持っています。
これはもう技術の賜物ですね。
スーパーメリノウールのような発熱性はまだまだ技術が追い付いていませんが、その他のアプローチで自然界の技術に近づいています。
ジオラインは速乾性に優れる
汗を素早くキャッチ(吸着)して、素早く拡散するのは極細のポリエステル繊維をさらに束ねて糸状にしているからです。
スポーツや登山などで汗をかいても、生地が素早くキャッチして拡散してくれるので、汗っかきの私なんかはこのジオテックが嬉しいですね。
ジオラインの制菌性とは
このジオテックは化学繊維ならでは特徴もあります。それは繊維に銀イオンを発生させる成分が練りこまれていることです。
銀イオンはニオイの原因となる細菌を時間とともに減少させるそうで、「抗菌防臭」よりも高い効果を発揮します(抗菌は、細菌そのものは減少しません)。
しかも、この効果は半永久的に持続するということで、化学繊維も侮れませんね。
メリノウール、ジオラインお勧め比較
これらの特徴から、スーパーメリノウールとジオラインの選び方としては、使用用途によって選ぶべきかと思います。
スーパーメリノウール | ジオテック | |
---|---|---|
汗をかきやすい | △ | 〇 |
とにかく寒がり | ◎ | △ |
自宅でまったり | 〇 | 〇 |
運動で活用 | 〇 | 〇 |
スーパーメリノウール注意点
スーパーメリノウールは本気のモンベルだからこその暖かさです。注意するとしたら、この本気の暖かさですね。
登山などで防寒対策に取り入れると人によっては暑すぎる可能性があります。
このとき汗っかきの人だと、汗の吸収が追い付かずちょっと気持ち悪い状態になります(べちょべちょ…)。
こういった場面ではジオテックが優秀です。
ネット購入の前に試着を!
これはスーパーメリノウールに限らず、アンダーウェアを購入する際なら一度は試着してみることをお勧めします。
日本の企業ですからサイズ的には一般的な日本人サイズでOKなんすが、アンダーフェアのフィット感は暖かさと同じく大切なので、できるだけ試着をお勧めします。
お店にいって試着して、ネットで買購入するのもアリですね(店員さんには申し訳ないですが)。
天然素材の洗濯は?
天然素材の高級メリノウールと聞くと、「お手入れが大変じゃないの?」と思った方に朗報です。
モンベルのスーパーメリノウールは「ウォッシャブル加工(防縮加工)」がされているので自宅で洗濯可能です!
詳しくは生地にある説明をみて確認してもらった方がいいですが、中性洗剤で洗えば問題ありません。
ただ、間違えて弱アルカリ性の洗剤で洗ってしまうと繊維にダメージを与えてしまう可能性が高いです。一般的な家庭用洗剤は弱アルカリ性が多いので気を付けて下さいね。
その他、柔軟剤はOK、乾燥機はNGです。
※ジオテックがまた別の方法です(中性洗剤OK、弱アルカリ洗剤OK、柔軟剤NG、乾燥機提案ならOK)。
まとめ
スーパーメリノウールもジオテックも本気のモンベルならではの性能を誇っています。
天然素材で発熱性の高いスーパーメリノウールは、とにかく寒がりな方向けです。暖房でのぼせるのが嫌な人にも向いていますね。
またジオテックはアウトドアやスポーツなど、外で体を動かして汗をかく人にお勧めです。サラサラした肌触りが好感触ですよ。
これからの季節、自分の生活スタイルに合わせて一着は欲しいアンダーウェアでした。