書き初めの前に筆をチェック、カチコチの筆も洗い方で柔らかく復活!

新年を迎えると初物イベントが毎日起こりますよね。

そんな初物イベントのなかで、お子さんがいるご家庭ではかなりの確率で行われるのが「書き初め」です。

書初めは平安時代からある由緒正しいイベントですが、その意味やお勧め文字などは別記事で扱っています。

この記事では、特に男の子にありがちな筆を洗わず冷凍イカのように、カチコチになった筆を復活させる方法を扱っています。

ちなみに結構時間がかかるので、書初めを予定している場合はあらかじめ準備するようにして下さいね。

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まずはカチコチをほぐす

カッチコチになった筆は、何はともあれ「ほぐす」ことからスタートします。

今回は特別な洗剤などは使わず、お湯でほぐしていきますね。

準備するのは筆が入るペットボトルと、筆を挟む洗濯ばさみ(挟めればなんでもOK)、そしてお湯です。

お湯の温度は筆の固まり方にもよりますが、70度から80℃くらいのお湯でいいでしょう。

時短を考えているのであれば、思い切って沸騰した100℃の熱湯でチャレンジしましょう。

ペットボトルにお湯で放置

準備したペットボトルの三分の一くらいまでお湯を入れます。

そこにカチカチになった筆を浸しましょう。

このときに注意するのは、筆のカチカチがどの部分まできているかです。

穂首と呼ばれる毛の部分すべて墨汁でカチカチなのか、先だけなのかなどを考慮して浸ける位置を調整します。

ちなみに穂首のなかには5つの名称があります。

先っちょは「命毛」、次に「のど」この辺りまでが墨に浸かる部分です。次に「腹」、最後に「腰」となります。

その上に毛を押さえている部分を「ダルマ」といいます。

小学生が使っている場合は、このダルマまで墨で黒い場合もあります、その時はそこまでしっかりお湯が浸透するようにします。

腰までが黒い場合も同様にダルマまで浸してください。

この状態で半日から一日放置しておきましょう。
※命毛が底にくっつかないように気を付けてくださいね(曲がります)。

もう一度お湯で洗浄

放置しておいたものを取り出してほぐれ具合を確認します。

ほぐれ具合としては、一塊だった毛の部分が5~10の束に分かれていれば次の工程に行っても大丈夫です。

頑固な塊の場合は、穂首の中ごろからまったく分かれないこともありますが、その場合は次の工程で多少強引に手を加えます。

ここから手でほぐしたり、すすいだりするので、汚れてもいい服装や容器を準備して下さい。

容器のお勧めは牛乳パックなど、あとでそのまま捨てられるものがいいですね。

牛乳パックは半分程度で切り、そこに再度お湯をいれます。

この時の温度はある程度ほぐれているなら60℃から70℃でOKです。

何度か牛乳パックの底に押し付けながら筆先をほぐしていきます(あまりグリグリすると傷みます)。

ある程度柔らかくなってきたら、さらに奥をほぐすために目で確認しながらほぐします。

この段階で何度かお湯を変えていると時短になりますし、綺麗になっている実感も湧きます(多少捨てるお湯がグレーになってきます)。

手で洗えるならば引き裂くような形でほぐしてもいいですし、手を汚したくなければ爪楊枝などを用意して根っこから引き裂くようにほぐします。

お湯でほぐす場合は、ここまでとなり結構バシバシになります。

自宅のシャンプー&リンスでOK

全体的にほぐれてきたら、本来であれば筆用の洗浄剤で仕上げに入りますが、わざわざ購入する必要はありません(大切な筆などはそもそもカチカチではないはず…)。

カチカチになるような筆であれば、自宅にある人のシャンプーで洗っても大丈夫です。

そして滑らかさを取り戻すにはリンスがいいですね。

我が家では石鹸シャンプーという天然素材の洗剤で洗います。

ちなみにこの洗剤の工程は、重度のカチコチ状態の場合に行うと考えて下さい。

お湯でほぐれる程度であれば、お湯でしっかり洗いすすぐだけのほうが筆に優しいです。

乾燥は自然乾燥が一番

綺麗にほぐれた筆を、干して乾かします。

このとき大切なのは、筆のお尻の部分「かけひも」を上にして、筆先を下にして吊るすことです。

理由は単純、筆先の毛が曲がらないようにです。

筆先を立てたり、筆を横に寝かして乾かすと当然変な癖が付きますから、これは間違いなくかけひもで吊るしてくださいね。

書道などを習っていた人は見たことあると思いますが筆を吊るす専用の「筆架」というものがありますが、一本二本の筆には大ごとですから、風通しのよい場所に吊るせればOKです。

まとめ

この記事ではカチコチの筆を復活させるためにお湯を使い、ひどい場合は洗剤も使うことを進めています。

ですが、人によっては「筆は洗うものではない!」とか「洗剤をつかっては毛が傷む!」というご意見もあるかと思います。

そういったこだわりがある人は、きっとカチコチになることはないと思うので、この記事の情報は必要ないと思います。

この記事をみている人はきっと

書き初めしないといけないんだけど、筆がカチカチだわ、どうすりゃいいの?

というスタンスだと思います。

最終手段は100均という手もありますが、カチコチ度合いでは十分対応可能ですので一度お試しください。

綺麗に洗えた筆だと、書き味は間違いなく変わりますよ(自分で整備すると愛着も湧きますしね)。

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